子宮頸がん検診を受けてみた。

日本に一時帰国している際に歯科検診や健康診断に行く海外在住者の方多いと思います。
私もその一人。

やはり費用面やクイックさ、昔から通いなれてる病院があると医療系は未だに日本の方が安心します。

前に一時帰国した時は歯科検診に心臓の検診(持病)それに子宮頸がん検診に行ってきました。
どれも特に心配なことはなく経過を見ましょうな感じだったのでオーストラリアでもトラブルなく過ごせてました。

ですがこのご時世で一時帰国もできず、前回の一時帰国から時間も立っていたのでこちらではじめて子宮頸がん検査に行くことに。

行きたくないと呪文のように唱えながらも大人しくGPを予約しました。
初めてのGP体験で下半身を露出した私ですがま今回もまた下半身露出する羽目に。
健康のためですからね。恥ずかしいけど。
今回はオーストラリアで子宮頸がん検査を受けてみたお話しです(/・ω・)/

そもそも子宮頸がんとは?

子宮頸がんとは子宮の入り口にできるがんです。
女性特有のもので20代後半から40代におこるもの。

子宮頸がんはHPV(ヒトパピロマウィルス)の感染が原因で主に性交渉で感染します。
HPVは男性・女性どちらも持っているありふれたウイルスです。

すべてのウイルスが悪い細胞に変わるわけではありません。ウイルス自体は150種類以上ありその中でも16、18、31、33、45、52、58型はがんになり易く子宮頸がんに進行しやすいとのこと。

殆どの場合は発症する事はなく免疫の力によって消えていくのですが稀に感染が長く続き異常な細胞へと変化してしまうのです。

数年から数十年にかけてがん細胞に変化するので定期健診を受け細胞ががん細胞に変化する前に見つけ処置をする必要があります。

検査をせず放置してしまうと不妊の原因になったり進行がんになってしまい死亡率も高くなります。

世界では年間約31万人が子宮頸がんにより亡くなっています。
予防や早期発見で防げるものなので定期検診はマスト!

オーストラリアの子宮頸がん検診

オーストラリアでは子宮頸がん検査の事をCervical screening(子宮頚部スクリーニング検査)といいます。

以前まで行われていたPap smear(子宮頸がん検査)は2年ごとの検診を推奨。ですがCervical screeningに変わって検査の精密度があがり、異常がなければ次の検診は5年後でよいそう。
どちらの名前でも子宮頸がん検診なので通じます。

先ずはGPを予約→細胞診→ラボへ送る→結果次第で精密検査。
日本と変わりません(/・ω・)/

予約の際に「子宮頸がん検診を受けたい」というと女性先生で予約入取ってくれます

HPVワクチンが子宮頸がんを予防する?

オーストラリアでは2007年から12歳〜の女子にHPVワクチン接種を開始し子宮頸がんの予防に努めています。

摂取することにより子宮頸がんを起こしやすいHVP16型・18型の感染を防ぎ子宮頸がんの原因の50%〜70%を防ぎます。

HPVワクチンは性交渉をする前に摂取しておくのが効果的です。
2013年からは男女ともに定期摂取となりこれにより性的接触での感染を抑えこむことに。

ワクチン+定期健診で2028年にはオーストラリアから子宮頸がんでの死亡がほとんどなくなるかもしれないと言われています。

日本でも男性のHPVワクチン接種可能です!
自費ですが未来のためを考えるとやっておくべきかと。

私の子宮頸がん検診体験記

ある日、政府から子宮頸がん検査しなさいよレターが私の元に届きました。

オーストラリアでは検査を受けた記録がないので送ってきたのだと思われます。

そういえば日本へ一時帰国した際は毎回受けているけどこちらでは受けたことないなぁと思い重い腰をあげてGPを予約。

検査って心も億劫になりがちで。好きな人いないと思うけど。

毎回嫌なことを乗り越える時は頭の中で進撃の巨人での名言を繰り返し唱えます。
「戦わなければ勝てないっ!」

これ、どんなシュチュエ―ションでも使えて便利だお

30代になって健康に気を遣うようになったからおとなしく行きました。

GPで検査を受ける際初めに問診があり色々聞かれます。覚えてる限りでは生理の周期や生理痛の有無、出産経験や性交痛の有無を聞かれました。

細胞診は日本で受けたものと変わらず器具で膣を広げてブラシでこすって検体を摂取するというもの。

結果は後日で問題があれば連絡しますとのことでした。

日本と違うとこと言えばGPでは開脚する椅子に座らず(日本の婦人科にあるやつ)ベッドに横たわる系なのでさほど緊張がなかったです。
前回と同じドクターで検査中はリラックスしていました。

オーストラリアではメディケアを持っていればがん検診は無料で行うことができます。
大腸がん検診、乳がん検診、子宮頸がんの3つは無料です。

早期発見で予防できるものが無料とは有り難いですね。私も当日は支払いなしで帰りました。

要検査になった場合

検査から10日後、病院から電話がありました。
結果が出たので聞きに来てくださいとのこと。

電話があった時点で何か問題が見つかったんだと激凹みの私。今まで引っかかった事がなかったので今回もパスすると思っていたのですが残念。

改めてGPの予約を取りなおし検査結果を聞きに行きました。

あぶら、検査結果によるとHPV16型が発見されたから次はコルポスコピー検査をしなくてはいけないわ。

(超絶悲しい顔。)

絶望しないで。細胞があるだけでこれからどうなるかきちんと調べて不安を取り除いていきましょう!

今回私はHPV16型が発見され次のステップでコルポスコピー検診なるものを受けることになりました。
コルポ診はGPでは受けることができないので大きな病院を予約することに。

予約はドクターの紹介状が必要なのですがここでドクターに公立病院か私立病院かどちらで受けるかと聞かれました。

もしプライベートの保険があるなら私立病院の方が早く診察を受けれるわよ。
公立でも問題ないけど公立だと予約は数ヶ月先になるわね。

お医者さんと保険の話するのって外国あるあるなんですかね?

私はメディケアのみでプライベート保険には加入していないので公立病院を選びました。というのが私の今回の結果は3ヶ月以内に検査にいってねー的なもので急ぎではなかったので。公立の病院に不満もないので公立病院へ紹介状書いてもらいました。

ところが!
公立病院、予約が全く取れない!

検査予約の電話をするも長い間機械のオートメッセージが流れるだけ。

ようやく繫がったと思えばかけなおすから電話番号置いていてと。
そしてその電話は折り返されることもなく。数週間トライしたけど予約がとれないので家族会議へ。

どっちみち公立病院の予約が取れたとしても数ヶ月後。
そう考えるとその期間不安なままで過ごすのも不健康なのでドクターに連絡し私立病院に変えてもらいました。費用は少しかかりますがメディケアも適用されるので。

私立病院でも取れた予約は最短で1ヶ月半後でした。
わかってはいたけど時間は結構かかります。

コルポ診、痛いらしいからさらに不安。

おわりに

何事も大事な定期健診。
もう若くないので財産は知識と体力だなと最近は思えるようになったので検診があればなんでも行きます。

外国で病院に行くのはハードル高めですが行ってみれば何とかなる。
わからない事や手助けがいれば私は周りの人にガンガン聞いて助けて貰ってます。

今回は予約の電話が全然取れないと言ったら義母がフルパワーで電話かけてくれ、私立にかえてみたら?というアドバイスも貰いました。
GPでの会話で意思疎通が難しいときはドクターが図をわざわざ用意してくれたりも。
大きな病院で英語に不安があっても日本語の通訳の方を付けることもできそう。
使えるものは使って不安を減らせるならガンガン減らしていきましょう。

私の世代はまだHPVワクチン接種がポピュラーではありませんでしたが、新しい世代の方々には接種して予防して頂きたいです。
男性も同様で、相手の事をおもならなおさら!
ワクチン接種と定期健診で近い未来に子宮頸がんがこの世からなくなることを切に願います(/・ω・)/ 

女性特有の癌などは遺伝もあるので検診は必ず受けてくださいね!

次のコルポ診こわいよおおおおお。

戦わなければ勝てないっ!