オーストラリアでの葬儀のあれこれ
私事ですが夫・オイルの叔父が先月他界しました。
持病があり治療していましたがここ数ヶ月で一気に容態が急変。家族みんなでサポートしていましたが残念な結果に。
私はオイル叔父と知り合ってたった10年ぐらい。それでも激悲しかったです。
兄弟をなくした義母の方が悲しいはずなのにそんな義母に「あぶら、貴女のことが心配よ。」と言われてしまうほど情緒不安定に。(大迷惑)
私の英語のアクセントが下手すぎて会話は適当だったけど叔父さんはいつも可愛がってくれ沢山の行事でも一緒でした。
あまり人とコミュニケーションをとらなかった叔父さんは勝手に同志だとか思ってたり。
叔父さんの愛犬を預かっていたのですがもう愛犬は叔父さんに会えないと思うと感情は大暴走。
同時期にほかの身内二人も入院してしまい心情的にタフな数ヶ月が続いていました。
これを書いてる時も半泣きです。
アラフォー、PCの前で泣きながら書いてます。
悲しいけど大切なセレモニー【お葬式。】
コロナ対策で少し制限がありましたが、今回はオーストラリアで初めて行ったお葬式の話です。
葬儀までに準備したこと
驚いたのが亡くなってから葬儀までにかなり時間がありました!
ちゃんと悲しむ時間があった事にすごく救われた気がします。
日本だと次の日にはお通夜、そして告別式の流れですが今回は亡くなってから葬儀まで2週間ほど時間がありました。
正確に言えばこの期日までに!とかいうのはなく亡くなって1週間後くらいに葬儀会社に行き打ち合わせをした感じです。
叔父さんの遺言もあり、式はごくごくスタンダードなものでした。
㊟オーストラリアは他民族国家なので宗教や家族の状況により葬儀形式は異なります。
・葬儀のスタイルを選択
(宗教など。遺言があれば遺言どおりに。)
・棺に乗せるお花の指定
(故人の好んだお花など)
・スライドショー用の故人の写真を20枚くらいピックアップ。
・告別式で流す音楽の選曲。(超重要)
・式後のモーニングティー(軽食)のケータリングの手配
かなり時間があったのでドタバタせず皆でコーヒー飲みながら決めたりしました。
私は過去の写真を自分の携帯から探したり。
生前にもっと写真撮っておけばよかった!
故人のボディは二週間どこにあったのか。。。
病院で保管されて葬儀の数日前に葬儀場に移動したよ。
気になる喪服事情
日本だとある程度成人したらみな仕立てるのであろう喪服。私も自分の祖母の葬儀前に仕立てました。
もちろんオーストラリアに持ってきましたが今回は着る事なかったです。
持ってる喪服着ようかなとオイルに言ったら「そんな超フォーマルな感じじゃないよ〜」言われてしまい。。。
失礼に当たらないように思い義母に聞きました。
葬儀には何を着て行ったらいいですか?
オーストラリアでの葬儀は指定がない限りフォーマルじゃなくてもいいのよ。
色も黒じゃなくて落ち着いた感じだったら何色でも構わないわ。
みんな結構カジュアルだよ!服は重要じゃない(/・ω・)/
オイルにも確認しましたが男性はスーツじゃなくても良いそう。
ただしジーンズや短パン・ビーサンは避けた方がいとのこと。(当たり前すぎる)
とりあえず私は黒のトップスにグレーのタイトスカートで行きました。普段着で少し落ち着いた感じの。
オイルはセーターにトラウザー、革靴という二人ともオフィスライクな感じで。カジュアルジャケットがあったので万が一のため車にそれに乗せました。
着いて見回すと親族の男性達はちゃんとスーツ着ていました。友人とかはトレーナーとかかなりラフだったけど。
おい、オイル。カジュアルでいいいうたやん。
とガンとばしながら持ってきたジャケット急いで着せましたよ。
まぁ、スーツって言っても色はバラバラ、ネクタイもあったりなかったり。
女性達は花柄の服、ヒッピースタイル、ヒョウ柄のマフラーにレザージャケットなどかなり自由でした。
グランマはラベンダー色のセーターで春先どりして綺麗でした。
親族以外は結構普段着で“フォーマルじゃなくていい”の意味を理解しました。
結論、ちょい綺麗めならなんでも良さそう。結構楽!
外であるときはサングラスもOK!紫外線から目を守るの大事!
当日の葬儀の流れ
ここから私は悲しみ大号泣に忙しくうる覚えです。
覚えてる限り書きます。
画像ももちろんないです。
①棺の前に並べられた椅子に着席。
②司会者が登場。親族で選曲した歌をみんなで聴く。
③司会者のお話し。個人のスライドショー見る。
④親族代表のスピーチ。時間制限なし。飛び込みもOK。
⑤棺の上に皆でお花を供えていく。
⑥お祈り。終了。
コロナ対策で歌の合唱と葬儀後の軽食は今回はなし。最後まで全員マスク着用義務有でした。
海外に住んでいたり来れない人のためにライブストリーミングがありずっとビデオカメラが回ってました。
司会者の話を聞いてる時にふと周りを見渡したら、カップルで来てる人達は肩を抱き合ったり脚を絡めあったりとかなりリラックスした感じでした。
さすがオーストラリア。
葬儀後は自分たちで手配したレストランでモーニングティーを。コーヒーやスコーンなどの軽食が出たようです。
(私は参加せず家でギャン泣きしながらピザ食べてました。コミュ障も炸裂してました。)
葬儀自体は朝の10時から始まり11時過ぎには終了。
コロナ対策でちょっと手順省かれちゃった。
遺骨の行方
日本だと棺に小窓がついてて故人の顔が見れるようになってたりしますが聞いてみるとこちらではそれは無し。
一度棺に入るともう二度と故人の顔などは見ることはなく、次に会うときは灰になったときなんだとか。
もちろん骨を遺族が拾ったりもしません。
お墓がある人はボディごとお墓に埋葬、お墓を持たない人の遺灰は親族がどうにかします。
お仏壇っていうのももちろんないですし、四十九日や法事、お彼岸などもないです。
亡くなった後は皆の記憶の中で生きるスタイルですね!
サーファーだった叔父の遺灰は後日大好きな海に撒かれる事になりました。叔父の父、オイルの祖父の遺灰も海に撒かれたそう。
日本だと顔見たり骨をみんなで拾うよ〜って言ったらすごい気まずい顔されました。
宗教や国によってそこらへんはまったく違うね!
おわりに
外国での初めてのお葬式。
普段とはちがう形式にどぎまぎするかと思いきや悲しさMAXでどぎまぎする暇もありませんでした。
服装などは日本より簡素でしたし、香典システムありません。後日家族へカードを贈ったりお花を贈ったりする感じでOK。
日本のお葬式を経験してるとこちらのお葬式はよりリラックスした感じかなと。
良かったなと思うのはやはり亡くなってからお葬式まにかなり時間があったこと。
ゆっくり写真を選んだり知人へ連絡したりと慌てずできました。
お葬式はいつも突然で悲しいものだけど心に余裕があるだけでまったく心情が違いますね。
葬儀でかけて欲しい曲など遺言書に書いておくと親族はより楽かなと思いました!
遺言書に関してもいつか記事にしようと思います。
最後に一番驚いたのが葬儀に犬の同伴がOKだったこと。
室内での葬儀でしたが聞いてみたらあっさり承諾。さすがオーストラリア!
叔父さんの大切な愛犬を葬儀に連れていくことが出来て良かったです。
犬が同伴できたりロックが葬儀で流れるオーストラリアでの葬儀、私は好きです。私の時もこの感じでしてほしいなぁと思いました!
そして預かり犬は正式に我が家に迎え入れる事になりました。叔父さんの分まで可愛がります。
とりあえず日本での葬儀用にオイルに黒いスーツ仕立てないとなと思うこの頃。
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