コルポスコピー検査を受けてみた。
数ヶ月間に受けた子宮頸がん検診で引っかかった私。
20代から定期的に受けてきた検診で引っかかるのは今回が初めて。次の検査までの数ヶ月はかなり落ち込んでました。(まだ落ち込み継続中。)
次に受けるコルポスコピー検査というものが未知&激痛という噂があるから。
いい歳ですが子宮という未知の領域での痛いことは想像つかず。
出産経験もないならなおさら。
周りから聞いた話やらインターネットでの情報をみてそれはもうビビりあがってました。
でも悪い場所を見つけるためなので腹をくくって挑んできました。
何事も戦わなければ勝てませんから。
コルポスコピー検査とは
出典:Colposcopy – www.bagiokos.gr
コルポスコピー検査
子宮頚部や膣の異常を診断するために行われる検査。
コルポスコープ(膣拡大鏡)という機械を使い子宮頚部や膣の観察を行います。
観察と同時に子宮頚部の組織を採取したりもします。→組織診。
コルポスコープは6〜40倍に拡大することができ肉眼では見られない病変を見つける事が出来ます。
子宮頸がんの細胞診で異常が出た人はコルポスコピー検査でより具体的に精密検査を行う必要があります。
組織診
コルポスコピー検査の際に子宮頚部に酢酸を塗布。
↓
酢酸で白く変化した部分(病変が疑われる)を狙い、パンチ生検査器具を使い組織を採取。
↓
採取後に顕微鏡を使い組織を詳細に検査。結果が出たら次のステップへ。
(私はいまここ。)
biopsy(組織診)は力を抜くと痛さが軽減されるという噂!
私のコルポ診体験記
出典:St. Elizabeth Healthcare – Official Homepage (stelizabeth.com)
今回は家の近くのクリニックでコルポスコピー検査を受けてきました。
GPで紹介された私立のクリニックです。
予約時にメールアドレスを聞かれその後クリニックからEメール。
コルポスコピー検査がどんなものかのPDFと当日に提出する問診票PDFが送られてきました。私のように英語が流暢でない人にはありがたいです。
家でゆっくり記入できるし当日も渡すだけでスムーズでした。
検査当日は私のチアリーダーとして義母ママオイルも参戦。
アラフォーでおかんに病院付き添ってもらうの恥ずかしいと夫オイルに呟くと「君の心臓の検診にも君のお母さんついてきてたじゃん。どの世代でも“母親”は娘の事が心配なんだよ〜」と。そうだ、そうだったと開き直り義母についてきて貰いました。
普段の会話は何とかできても医療系英語を使う場面ではいまだにアタフタする私。重大なことを聞き逃していかん!と思いいざとなればママオイルも診察室に参戦してもらう魂胆でした。(結果、一人で最後まで対応できました。)
大きな病院とかは日本語の通訳者の方つけて貰えます。
私は街まで出たくなったので近所だったので通訳などはなし。
受付では事前に記入しておいた問診票を提出。
30分ぐらいまって診察室へ。
義母は待合室で待機してもらいざ出陣!
オーストラリアのドクターは大きな病院じゃない限りみんな自分の好きな服着てるイメージ。今回担当してくれたドクターもドット柄の素敵なドレスをきていました。
もちろん白衣なし。
ある程度の私のデータはGPからレポートがこちらのドクターに届いてますが一応の確認で質問を。
・今回は何故ここに来たのか(私はHPV16型が検出されたからと答えました。)
・生理の周期や最後の生理日
・今までの病気ヒストリー
・家族の病気ヒストリー
・性交痛の有無
などなど。
私は自分の病気ヒストリーがまったく発音できないので紙に書いて見せました。
備えておくと結構スムーズです。
そしてメインイベントのコルポスコピー検査!
下着を脱いでドクターを見下ろす感じの開脚椅子に座りました。
もう緊張でガチガチ。
それが伝わったのかアシスタントの女性がガンガン話しかけてくれます。
加えてコミュ障も発動。
ちゃんと会話しなきゃ!しなきゃ!ってアタフタしてる間になんと終了。
え?激痛ってきいたのに痛くなかったぞ?いつ切った?
時間にして15分ぐらい。
最初に挿入するクスコの違和感がずっと続いてるだけで細胞切り取られてる痛みは全くなかったです。
そして会話にテンパり集中してたのが功を奏した感じです。てかドクターが上手かったのかも。
怯えてたのなんやったんてぐらい。。。
終わったあとは結構出血がありました。椅子の横にあるナプキンをもらい終了。
病院によってはタンポンのとこもあるみたいです。
その後はドクターと今後の予定の話を。
結果が出たらメールで知らせてもらえることに。
終わった後は出血ハイと痛くなった喜びMAXで魚屋さんで奮発して寿司ネタ買って帰りました。
緊張からの解放〜
チアリーダー義母にも感謝です。
あれだけ痛さに怯えていたのにコミュ障独特の緊張と先生の上手さのお蔭でまったく感じませんでした。
人それぞれだと思いますがこのドクターを紹介してもらえてホントに良かった!
出血に関しては地味に一週間は続いた気がします。
お支払いは$290でそのうち$160ドルがメディケア適応でその日のうちに銀行口座に振り込まれていました。
公立の病院は待ちが長いので私立を選んで良かったです!
結果とLLETZ手術
検査から10日後、クリニックから電話。
「結果についてドクターからお話があるからアポを取って下さい。」と。
うあああああああああああ!きたぁぁぁっぁぁぁぁ!
覚悟をきめよ!
この時点で察した私。Eメールで結果を教えてくれるはずが呼び出しだったので。
結果は【CIN2 中等度異形成】の診断でした。
ある程度の知識は頭に入れていったので中等度異形成なら経過観察かなぁと思っていました。ですがドクターの意見は「LLETZ手術をおススメします。」とのこと。
日本だと【CIN3 高度異形成】で円錐切除などの手術に踏み切り【CIN2 中等度異形成】の時点では経過観察が一般的みたいですがオーストラリアではCIN3に移行する前に手術をすることが一般的みたいで。(色んな人のブログ調べ。)
ドクター曰く「経過観察で四ヶ月まってまたコルポ診をすることもできるけど結果は同じだと思うわ。そして今妊娠してるとかでなければ早めに処置をする方を進めるわね。」と。
もう悩んだりするのが嫌なので私は円錐切除の一種であるLLETZ手術をオーストラリアですることを決めました。
LLETZ手術後のリスク(早産率があがる)などもその日に説明を受け手術の同意書にサイン。
後日、手術の日程などは連絡があるとのことでした。
結果に関しては凄く残念ですがまだ癌になったわけでは無いし、癌の可能性をなくすための処置なので納得しています。
ただHPVウィルスって事前のワクチンである程度のハイリスク型(HPV16 ,18)を予防できるそうなので打っておけばこうならなかったのになぁと。
私のジェネレーションではワクチンはポピュラーではなく自費で受けに行く感じだったと思います。子宮頸がんは防げる癌だと言われますが小中学校の頃にもっとHPVウィルスについての知識を入れておけばとまぁ悔やんでます。(遅い)
ドクターからLLETZ手術+HPVワクチン接種を合わせてするように勧められたので即【します!】と返事。
このワクチン、メディケアが使えず自費で1本$200のワクチンを計三回打つことになります。ドクターから少し高いけどどうする?と再度確認されましたが変わらず【します!】と返事。買える安心は買っておきたい。
副反応などが気になりますが私の今後の予定はLLETZ手術&HPVワクチン接種となりました。
ちなみにLLETZ手術はメディケアが適応され無料です。
医療システムが不便な面もあるけど手術無料は凄いぞオーストラリア!
おわりに
今回も大丈夫だろうと思っていた子宮頸がん検査から数ヶ月。まさか手術することになるとは思いませんでした。
それまでボヤっとしか理解していなかった子宮頸がんやHPVウィルスに対しての知識もこの数ヶ月でパンパンに頭に詰め込んでる気がします。
異国で病院にかかるのはとても不安なことが多く私もめちゃくちゃ不安です。
毎回の検査結果の心配に加え英語で症状についてちゃんとコミュニケーションとれるかとか、ドクターの言葉をどこまで自分が理解出来ているかとか。不安なことしかない!
未だに病院からかかってくる電話にアタフタしている始末です。
体にかかわることは疎かにしたくはないので不安ながらも日々対応しています。
一日のうち何回かは「マジで嫌。吐きそう。」とか悪態はついてますが。
とりあえず次のステップLLETZ手術へ。
これで悪い細胞が消えることを祈って(/・ω・)/
今年のうちに嫌なことは終わりますように。。。
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